暑い夏いかがお過ごしでしょうか、院長の磯目です。夏休み・お盆休みなど楽しいこの時期…

本日のよくある目の病気は「夏によくある目の病気」について考えてみたいと思います。

夏と言えば…？やっぱり海ですかね？山派の人もいますか？いずれの方も…

【紫外線に気をつけてお出かけください。】

そうですね、お出かけ前に日焼け止めクリームを…？いえいえ日焼けの話ではありません。

私が言いたいのは目の紫外線対策です。強い紫外線により引き起こされる目の病気というのがあるのです。

●「電気性眼炎」という病気があります。

強い紫外線を浴びることにより黒目に広範囲な浅い傷ができてしまう病気です。

日中海水浴を楽しんだ夜に…目が充血…痛くて涙が出てくる…。

発症には数時間のタイムラグがあるようです。

夜になって皮膚がヒリヒリ…痛くて眠れない…なんか日焼けと似てますね。

●「夜の目の痛み…どうすれば…！？」

夏休み・旅行先、夜間…速やかに診察を受けれない状況からパニックに陥る方もいらっしゃるかもしれません。しかしまずは落ちつきましょう。

黒目（角膜）の再生能力というのはかなり強いものがあります。安静にし就寝するだけで翌朝にはかなり症状が治まることも多いです。もちろん症状が強い・長引く場合は眼科医の診察を受けることをお勧めします。

●「予防が大事」です。

海水浴場や高山など紫外線の強い場所にお出かけの際はサングラスなどの紫外線対策を考えてみてください。

そして夏といえば水遊び・プールですが…

●「良い子の皆さん、ゴーグルをしっかりつけましょう。」

大人の方はまあ体も大きいですし頭まで水につかるということはさほどないかと思います。

しかしお子さんに関してはちょっとした深さで頭まで水に浸かってしまいますし、少し大きな波が来れば全身砂だらけ…当然容赦なく眼にも砂が入ります。

小さいお子さんが海や川で遊ぶ際はゴーグルの着用をお勧めします。

●プールでももちろんゴーグルをしましょう。

海や川に比べれば大分清潔そうに見えるプールですがゴーグルをしっかりしてください。

プールの塩素消毒から目を保護する目的もありますし、消毒されているといってもたくさんの方々が一斉に利用するプール…清潔であるとは言い難いと思います。事実プールを介してうつる目の病気も多いです。

●不調のある方はプールに入らないのが無難です。

プールを介してうつる目の病気に「流行性結膜炎」があることは広く知られています。「はやり目」の通り名のとおり、非常に伝染性が強く消毒に対する抵抗性も強いのでプール等を介して大流行することもしばしばです。

もちろんプールに入った後に起こる結膜炎の全てが流行性結膜炎というわけでもありませんが…。

目の不調を訴えて来院され「プールに入っていいですか？」と質問される方も多いこの時期、不調のある方はプールに入らないのが無難かと思います。

流行性のある病気である可能性もあるので人にうつさないようにという理由もありますが、前述のように清潔であるとは言い難いプール…不調がある時は控えるのが良いと思います。

●夏の目のトラブルは予防が大事です。

紫外線の強い場所ではサングラスを着用する。海・川、もちろんプールでもゴーグルをつける。

目の不調がある時は無理をしない…

夏の目のトラブルは予防が大事だと思います。

症状がすぐ現れるものばかりでなく後から痛い思いをする目の病気も多くあります。

それゆえにしっかりと予防を行い楽しい夏を過ごしてください。