先日【眼科専門医】の資格を更新、新しい更新登録証が届きました。
調べたところ、私が専門医資格を取得したのは「平成24年」とのこと…
思った以上に昔のことで…自分でも驚きました(笑)
【専門医】という名称は一般の方々にも認知されているようです。
ただ専門医の資格がなくても眼科診療はできます。
むしろ私が資格を取得した頃は、専門医資格をもってない先生も多かったのです。
研修医時代、私の指導医だった先生は専門医資格をもってませんでした。
しかし、難しい手術を昼夜を問わず執刀するすごい先生でした。
テレビで「スーパードクター」と呼ばれる方々のドキュメント番組を見かけますが…
まさにスーパードクターのような手術の数々に衝撃を受けたものです。
そんな先生の指導を受け臨んだ「最初の専門医試験」は…
「不合格」…自慢にもなりませんが全然わかりませんでした(笑)。
現在の出題傾向はわかりませんが「非常にマニアックな問題」が多かったのです…。
「聞いたこともない珍しい病気」等も多く出題されてました。
【実際に役立つ知識と試験内容がかけ離れている】…よくあることです。
学生時代から一時的に大量の知識を詰め込み、試験を受けてきましたが…
その後の人生において「本当に役立つ知識」というのはごくわずかです。
不合格となった翌年、出題傾向に合わせた勉強法に変え「合格」とはなりましたが…
正直、試験勉強で詰め込んだ知識は「実際の診療」にはほとんど役に立っていません…。
(そんな知識が役立つことも幾度かありましたが…それはまた別の機会に。)
「実際の診療で役立つ知識」のほとんどは指導医の先生方から教わったこと…
知識も「専門医」という資格も…経験を伴わなければ意味がないと思います。
専門医が単なる肩書きにならぬよう…努力していかなければと思います。