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イオンモール盛岡南2Fにあります『盛岡南眼科』は、土日祝も診療をおこなっており、盛岡市周辺の地域のみなさまに愛される眼科医療をつくします。

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盛岡市の眼科『盛岡南眼科』

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こんにちは院長の磯目です。よくある目の病気、今回は「角膜新生血管」という病態についてのお話です。

 

●黒目に血管が生えてくる状態

では患者さんの御了承を得て実際の写真を掲載させていただきます。

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白目の方から黒目に血管が侵入しているのがわかるでしょうか。白い濁りを伴っていることもわかります。

黒目(角膜)は本来透明な組織です。血管や濁りはありません。

濁りを伴いながら黒目に侵入してくる角膜新生血管は、「病気」というより「やや病的な目の状態」と表現した方が適切かもしれません。

 

●原因は慢性的な酸素不足

角膜炎の後にこのような状態になることもあります。しかし、今回お話したいのは「慢性的な酸素不足」が原因でおこる角膜新生血管について。コンタクトレンズを常用している方に向けてのお話になります。

コンタクトレンズの誤った使用により慢性的な酸素不足が続くと、黒目は本来ないはずの血管を生やし酸素不足を解消しようとします。

 

●不適切なコンタクトの使用をしていませんか?

・1日の装用時間はどうですか?

コンタクトを毎日朝から晩までつけていれば角膜の慢性的な酸素不足につながります。

 

・使用期限を守らずレンズを使ってないでしょうか?

2WEEKレンズを1ヶ月使ったり…。使用期限を越えたレンズは酸素透過性が悪くなるだけでなく様々な傷害を引き起こします。

※本来1日で捨てなければいけない1DAYレンズを使い回すことは特に危険です。絶対にやめてください。※

 

・就寝時は「必ず」コンタクトを外してください

コンタクトをつけたまま寝れば目は強い酸素不足にさらされます。

急激な酸素不足により一晩で重篤な角膜傷害に至ることもあります。そうなると慢性的な酸素不足どうこうの話ではありません…。

 

●角膜新生血管は「目が発するSOS」

角膜新生血管は特に自覚症状がありません。眼科で指摘されはじめて気づくことがほとんど。治療も不要です。

「じゃあ問題ないじゃない?」…そうではなく…。

 

角膜新生血管は「基本、治らないもの」と考えてください。治療が不要と言うより「治しようがないもの」と考えていただきたいです。

目の慢性的な酸素不足が続けば黒目の再生を司る「角膜内皮細胞」という細胞もダメージを受けます。この内皮細胞に対するダメージもまた治しようがないものと考えてください。

しかし内皮細胞へのダメージが蓄積すれば角膜の再生能力が著しく低下し失明に至る可能性も出てきます。

 

私は角膜新生血管を「目が発するSOS」と患者さんに説明しています。

角膜新生血管の存在に気付き対応すれば将来的な目の危機は回避できることと思います。

すぐには困ったことになりません。しかし眼科医を通して角膜新生血管という目が発するSOSを知らされたら…現在のコンタクトの使用状況を考え直してみてください。