以前のコラムにて「調節緊張」という病態のコラムを書きました。
「スマホ等の使い過ぎで目が悪くなる恐れがある。」という内容のコラムです。
「スマホ・ゲームで目が悪くなる」-
教育方針の一環として、これらを子供に買い与えない親御さんもいらっしゃるかと思います。
私の友人にも教育方針から、ゲーム機はもちろんテレビを置いてない御家庭があります。
そのような御家庭は外で元気に遊ぶ子が多く、視力に関する相談も少ないように思います。
眼科医である私の家庭は(さぞ厳しい教育方針であろう)と思われるかもですが…
もうすぐ中学生になる娘は「YouTube見ながらゲーム三昧…」お恥ずかしい限りです…。
スマホ・ゲーム機、そしてタブレットなどの「モバイル端末」はどんどん小型・軽量化し…
親に隠れて何時間も使用することも難しくないかと思います。
親としてはやはり、このようなものを避けたいという思いもありますが…
今は「学校からタブレット端末が支給される」…そんな時代でもあります。
今年のはじめ、小学校から一人一台「iPad」が支給されました。
「学校からのお知らせ」はメールで来るのをはじめ、「宿題」をネット経由で送信したり…
コロナ対策として「毎朝の体温」をアプリで送り、先日の「家庭訪問」もオンラインで行われました。
学校側としては非常に効率的かと思います。ただ保護者として率直な意見を言わせていただくなら…
重要なお知らせを見過ごしそうになったり…アプリのインストール・使い方…正直ついていけません(笑)。
他校でもiPadを導入している学校は増えてきているようですが「トラブル」も多いようです…。
「学校側でかけている制限」を解除し、ゲームをインストールして長時間遊んだり…
「LINE」などのSNSを使用した新たな形のいじめが問題となっている学校もあるとか…。
「過度の近見作業」は「調節緊張」などの病態の原因となり得ますが…
「過剰に近い人間関係」もまた、様々な問題の原因となり得ます。
その両方のリスクを持ち合わせているモバイル端末…
「モバイル端末との付き合い方」は、「眼科医」としてはもちろんですが、「親」としても…
非常に難しい問題であると感じています。それでは次回コラムにて。