院長の磯目です。先日、友人といわゆる「パワースポット」に行く機会がありました。
山頂の神社から見る雄大な景色…なんだか目の疲れがとれたような…。
そんな「パワースポット」で思い出したことがあります。
 
「山を見ると目が良くなる」…小学校の保険便りに書いてあった情報です。
それを見てから、暇があれば遠くの山を眺めていた時期がありました。
ある日、「いつも何をしているんだ？」と友達に聞かれた私は答えました…
「大自然パワーを吸収しているんだ！」と…。
 
似たようなものとして「星を見ると目が良くなる」という説もありました。
それらを聞いた少年時代の私は「大自然のパワーで目が良くなる！」と思っていました…。
私の少年時代はちょうど昭和のオカルトブームにあたり…
超能力や超自然現象などを扱うテレビ特番が毎週のように放送されていた時期です。
（驚異の大自然パワー！視力回復に効果あり！？）…そんな番組もあったのかも知れません…。
 
改めて考えると「目が良くなる」という諸説に共通するのは「遠くの物を見ること」かと思います。
それで視力が良くなる事例は以前コラムで取り上げた「調節緊張」という病態が考えれます。
「長時間のスマホやゲームで、目の筋肉に力が入りっぱなしの状態が続くと…」
「目の筋肉が緊張して、うまくピントを合わせられなくなる。」
このような病態には「遠くのものを見る」という一種の望遠訓練が効果のある可能性はあります。
当院においては「トロピカミド」という成分の目薬を試してみたりもします。
これに限らず当院の治療方針は点眼薬などの薬物療法が中心です。
 
一方で視力低下に対し「気功」を用いる治療法もあるそうです。
人体に関してはまだまだ分からないことが多く…それゆえ神秘的な治療法も多数存在します。
目に見えないものは信じない私ですが…パワースポットに行ってから体調もいいような…
少年時代に信じた「大自然パワー」も…あり得るのかも知れませんね。
それでは次回コラムにて。