鏡を見ると黒目の真ん中に丸い穴があるのがわかるかと思います。
「瞳孔」と呼ばれるこの穴のすぐ後ろには「水晶体」と呼ばれるレンズのようなものがあります。
水晶体が濁ってしまう病気を「白内障」と言います。
私は以前にも【白内障】についてコラムを書きました(調べてみたら「2018年10月」のことでした)。
(水晶体の濁りは誰にでも出てくるもの)…自らそう語っていたように私にもそれが出てきたようです。
メガネ・コンタクトレンズをつけても1.0の指標はぼやけて見えますし、ピントが合うのに時間がかかる。
趣味の楽器演奏で楽譜が見えづらい…夜間の運転で対向車の光が非常に眩しい…。
(そんな状態で大丈夫か…?)…御安心ください。なぜか患者さんの診察に関しては不自由を感じていません。
眼底検査、角膜の鉄片除去…以前と変わらずです。昔も今も「集中力が必要な作業は疲れる」のみです(笑)。
(診察に支障を感じるようになったら手術)と思っていますが…その時期は私自身にしか判断できません。
同様に各自で違う日常生活とそれに不自由を感じるか…それは本人にしかわからないことです。
リスクのない手術などありませんし、手術後にかえって見えづらさを感じることもあるでしょう。
これらを踏まえた上で手術を希望するか否か…最終的な決定は本人に委ねられるべきかと思います。
自身の体の変化についても「当然のこと」と思っています。45歳…半世紀近く生きているわけです。
水晶体の状態が以前と同じであるわけがないし、段々と見えにくくなってくる…当然です。
「白内障の目薬」は(進行を若干遅らせるのではないか)というものですので…私は使用していません。
母から勧められたブルーベリー・健康食品…飲んでいません。
「以前のようにはいかない」…視力はもちろん、皮膚のたるみ、しみ・シワ、頭髪だって薄くなるものです。
ここだけの話ですが…こっそり飲んでた「薄毛予防」の薬もやめました。人間諦めも肝心です(笑)。
「白内障」とお話すると、皆さん大概ショックを受けたようなリアクションをされます。
しかしそのような時に(私自身もそうですよ。)と言えるようになったのは悪くないことだと思っています。
体の変化を冷静に受け止め、それが手術を受ける必要があるものか…落ち着いて考えて欲しいと思います。
自身もまた同様の立場でお話できると考えれば…「加齢も悪いものではない」と思っています。
それでは次回コラムにて。